« 「法令違反」弁護士に相談を | メイン | 福田紀彦氏に聞く »

忙中閑話

北京の蝶々が羽ばたくところの土壌を変えるこちら

 7月14日付の執筆者である、伊藤悠都議から久し振りに電話があり、今回の「忙中閑話」リレーエッセイのバトンを引き継ぎました。

 伊藤さんは東京都議会で最年少、私は神奈川県議会で最年少の議員ということもあり、引き続き“若い”ということをテーマに書いてみたいと思います。

 若手議員で集まり話していて、忘れた頃に必ず出てくるのは、若者の政治意識の低下、投票率の低下の話です。昨日今日はじまった話でもありませんが、年々その傾向が加速しているのではないかと危惧しています。選挙の度に20代の投票率は減り続けて、とうとう60代の半分程度まで落ち込んでしまったことは、かなり深刻な事態です。

 私が選挙を初めて体験したのが、大学3年の夏休み、13年前の1993年の総選挙でした。自民党が分裂し、新しい政党が次々と立ち上って、細川内閣が誕生するといったドラマチックな政治ドラマに、私を含めて多くの若者が“何かが変わるかも”という気持ちを大きく駆り立てられました。あの時、同じように感じた同世代の仲間たちが、学校を卒業した後、様々な形で政治の世界に飛び込んでいきました。そして、人数は少なくなりましたが、“今度は自分が変えてみせる”との思いで頑張っている仲間がいることは、心強く、また励みになっています。

 私たちの世代が良かったのかもしれませんが、以降十数年経って、政治の道へと進む若者は恐らく激減しているのではないかというのが私の印象です。何校かの政治サークル等の学生やインターンシップを通じて知り合った学生たちと、毎年、交流する機会に恵まれているのですが、毎年少しずつ、しかし確実に政治を志す学生が少なくなっているのを感じるのです。例えば、7、8年前、ある大学の政治サークルの中で、将来政治家を志す人が20人中、6、7人はいたと記憶しています。それが、毎年、一人ずつくらい少なくなって、数年前に会った時は一人も志望者がいなくなっていました。

 政治の現場に飛び込むことに、なにも若いほど良いということでもありませんし、むしろ職業経験を多く積んでいた方が良い面が多いと思います。しかし、全体として政治に魅力がなくなってきているということを、彼らが話す言葉の端々に感じることがショックでした。私を含め政治の世界に携わっている者が、政治の目指すべき方向を示して、具体的に社会を良い方向に導いているということ実感させることができていないことを如実に表しているのだと感じました。

 以来、学生や私よりも若い人たちに向けて積極的に接点を求めて活動するようになりました。今年の夏は3回目の学生インターンを私の事務所で受け入れる予定でありますし、20代の社会人と学生がつくる“20代の会”というフォーラム形式の問題意識を共有する場を一緒につくりました。このようにできるだけ多くの若い人たちに、議員という仕事を通して政治を考えてもらえればと思っています。

 公約で掲げたことが順調に達成されていく過程を見てください、と言うほどかっこ良くはいかないのですが、少なくとも、日々どのような仕事を行い、どのようなプロセスを経て物ごとを進めているのか見てもらい、政治は自分たちのものとして捉えてくれればと思っています。

 少なくとも、若い世代が、政策中心の選挙は当たり前、マニフェストを読み比べてから投票するのは当然という、新しい感覚から始めることができれば、日本は大きく変われます。北京の蝶々が羽ばたき始めるところの土壌から変えるということでしょうか。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.fukuda-norihiko.com/mt/mt-tb.cgi/2334

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)