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初代「一太郎」「情報処理技術遺産」に認定

2010年3月 2日

Just Systemによると、初代「一太郎」がソフトウェアで初めて 社団法人情報処理学会「情報処理技術遺産」に認定されたのだそうです。

ワープロソフト初代「一太郎」が発売されたのは1985年。ことしで25周年になります。

今では、「Word」にシェアを奪われてしまいましたが、私も、「一太郎」で卒論を作成しましたので、とても思い入れは深く、日本語変換は「IME」ではなく「ATOK」を、今でも使っています。

「一太郎」に関するWikipediaを調べると、とても興味深いことが書かれています。

Just Systemの創業者浮川氏が、ご夫婦でこつこつと日本語変換のソフトを作った話は、とても有名ですが、

創業者・浮川和宣氏が学生時代に家庭教師をしていた際、後に病死した受け持ちの中学生「太朗」君の名にちなんで命名された。「太郎」が日本の男の子 の代表的な名前であることや、「太郎よ、日本一になれ」という思いを込めている

という逸話は、初めて知りました。

「日本語」という海外ソフトメーカーには開発しにくい分野で、「スペースで日本語変換する」という発想や、文節ごとに変換する手法を取り入れて、日本語ワープロの礎を築いたわけですが、「日本だからこそ」「日本人だからこそ」できた商品を送り出したことが、支持されたのだと思います。

その一方で、Windowsへの潮流を読み間違えたなど、世界を見ていなかったことも、そこそこ日本市場だけでビジネスができてしまうために後れをとる、日本企業ならではの問題に共通するものを感じます。

Just Systemは、日本のベンチャーとして、草分け的な存在で、このような企業が後になかなか続かないことが、日本経済の閉塞感につながっているのだと思います。

「一太郎」の成功と失敗は、今後とも、いろいろなヒントを与えてくれる事例、まさに「遺産」になると思います。

「日本ならでは」「神奈川ならでは」「川崎ならでは」を考えながら、世界の潮流を見誤ることなく、施策を打ち出していく、とても難しいことではあります。